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カプリスのかたちをしたアラベスク

小説とか映画とかアニメとかサブカルな文芸界隈。批評未満。すぐにおセンチな気分になる。ご連絡は machahiko1205★gmail.com(★→@)まで。

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鬼ヶ島・和田がdTVのゴッドタンで暴露した「さらば青春の光・東口の不倫騒動」の真相がエグい

日記

目次

  • 家で引きこもっているとゴシップ好きになる。
  • 「黒幕がいた」らしい 
  • 悪者、という考えかた。
  • あわせてどうぞ! 

 

家で引きこもっているとゴシップ好きになる。

うちの姉は第一子妊娠中にやることがなさすぎてひたすらワイドショーを見ていたというのだけれど、いま、その気持ちがわかるようになってきた。

会社を辞めて育児と在宅の仕事だけを淡々とこなしているととうぜんだれとも話さない。もしかしたら、ほとんど声を発していなかった大学院生のときよりもひとと話していないかもしれない。単調な生活のさなかにあると、他人の話がどうしても気になってしまう。それも下世話であるほどすばらしい。

うちの嫁はバラエティ番組がきらいだ。まったく見ないわけではなく、関西人らしくお笑いのネタ番組などは好きみたいだけれど(横でみている限り千鳥がどうも好きらしい)、帰宅後に見る番組はかならずNHKのニュースだ。食卓では友だちや同僚の話をして、関心のあるニュースがテレビから流れるとその話をする。おもえば、会話っていうものはそういうバランスが基本としてあるのかもしれない。知人と仕事と社会。つまり、そのひとをかたちづくっている世界の要素。

ぼくは頭を使うことにどうやら疲れてしまったようだった。大学院生のとき、論文と、学業とは別にやっていた創作のことしか頭になかった。しかし結婚して子どもを設けて、家事がサボれなくなると、純粋に切実な関心だけで頭のなかを満たせない。疲れた頭はバランスを求めてしまって、テレビに出ているひとのことを知人のようにかんじるようになってしまう。いわゆる「芸能ゴシップが好きな主婦」というのも、そういうふうにしてそういうありかたになったのかもしれない。そんなことをおもった。

 

さらば青春の光・東口が、鬼ヶ島・和田の妻と不倫したというニュースが、数年前に世間を騒がせた。

そのとき東口はきびしく非難され、複数のテレビ番組で謝罪し、たしか松竹芸能とのあいだに生じた問題からそんなに日が経っていたわけじゃなかったこともあり、さらば青春の光は「お騒がせコンビ」というふうに認知されることとなった。このときぼくは芸能ゴシップに一切興味がなかったため、この不祥事が明るみになってからずいぶんあとに知った。たしか、しくじり先生で知ったような気がする。

ふつーに、東口が先輩芸人の嫁さんに手を出した、くらいの認識だったけれど(というか、それ以外にしようがない)、ついさいきん配信されたdTV限定のゴッドタンの企画で、「寝取られた」側である鬼ヶ島・和田がその真相を暴露していた。その内容というのがなかなかミステリーでサスペンスで犯人はお前だ感満載だったので、以下でその話をする。

 

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なぜネットで殺人鬼をめっちゃ調べてしまうのか?/50人以上を殺したソ連の殺人鬼アンドレイ・チカチーロ

読書

なんとなく殺人鬼のことを調べてしまう、というこが年に数回ある。

これほど「なんとなく」ということばを気軽に使えてしまうことに強い違和感を覚える話題もめずらしいものだけれど、ともあれ、こういう「悪癖」を持っているひとっていうのは、じつのところそんなにすくなくないんじゃないか?とかんじる。残酷なものって、じぶんではぜったいに遭遇したくないけれど、しかしじぶんとは縁遠いものだという甘えにも似た安心のなかでは強い興味の対象になる。ミステリのほとんどが殺人事件を題材としているように、ひとが死ぬということについて、どうしてぼくらは興味を持ってしまうのか。いや、ひとを殺してみたいなんておもわなくても、なぜひとがひとを殺すことになんらかの興味をもってしまうのか。ぼくはこのことが、金田一少年の事件簿を読んでいたころから不思議だった。ぼくはあのマンガの死体が出てくるシーンをたのしみにしていた。

 

金田一少年の事件簿 文庫版 コミック 1-34巻セット (講談社漫画文庫)

金田一少年の事件簿 文庫版 コミック 1-34巻セット (講談社漫画文庫)

 

 

以下では、実在の殺人鬼を調べたときに必ず目にすることになるアンドレイ・チカチーロのノンフィクション「子供たちは森に消えた」について感想を書いておく。

 

目次

  • アンドレイ・チカチーロについて(ノンフィクション「子供たちは森に消えた」)
  • 「犯罪=自然現象」説

 

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人工知能やシンギュラリティを主題とした映画なら抜群に「her」が良い!

科学 映画

dTVを契約しているので、週に1本は映画を観るのだけれど、きょうはSF映画「トランセンデンス」をみた。製作総指揮がクリストファー・ノーラン、主演がジョニー・デップというのもあって、結構期待した。

 

トランセンデンス Blu-ray

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物語の筋をネタバレしないように書けば、

もうすぐ死んでしまう天才科学者の夫の意識をコンピューターへアップロードする。そして人間の肉体を持たず情報として遍在することになったかれが、あたらしいありかたとしての進化を遂げ、世界に技術的特異点(シンギュラリティ)をもたらす。

といったところになるだろうか。

しかしぼくはどうも、このての映画が肌にあわない。

そのことについてちょっと考えてみた。

 

目次

  • 人工知能は「肉体を持たない」のか?
  • 「her」はぶっちぎりでいいぞ。
  • dTVで3つとも見れる。

 

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大人になると飛影の黒龍波よりも妖狐蔵馬のむごい勝ち方のほうが好きになる。

アニメ

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「富樫の代表作は?」

という質問に対して、「幽遊白書」と答えるか「HUNTER×HUNTER」と答えるかで世代がざっくり二分される。後者とこたえたひとはたいてい九〇年代以降の生まれだ。

八〇年代生まれのぼくは富樫といえばぶっちぎりで幽遊白書だし、マンガもテレビアニメもがっつりみていた。数多くの名言が生まれ、いまだについ使ってしまう。

そしてTwitterでも幽遊白書のパロディbotもあって、個人的に幻影と戦い続ける戸愚呂(兄)botが大好きだ。

twitter.com

 

それはさておき、おもいだしたかのように今日はひたすら「暗黒武道会」に見入ってしまった。そしてこれを見るなかで、じぶんのなかでかつてと嗜好が大きく変わっていることに気付いたのだった。

 

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小説を100冊読むための「又吉直樹」/長編「劇場」(新潮2017年4月号)

読書

※ このエントリーでは又吉直樹の小説「劇場」のネタバレはありません。

 

新潮 2017年 04月号

新潮 2017年 04月号

 

 

本業はお笑い芸人の作家・又吉直樹の新作長編「劇場」が新潮に掲載された。

処女作の「火花」が芥川賞を受賞し、240万部の大ベストセラーとなったことでも話題になった作家で、かれは芥川賞の記者会見で、

「ぼくの本を読んで、合わんかってもう小説読むんやめよと思われるのがいちばん怖い。100冊はまず読んでみてください。そしたらおもろいやつが一冊はあるはずです」

といっていたことが印象的だった。

火花 (文春文庫)

火花 (文春文庫)

 

 

そこで今回は、又吉直樹の作家としての特徴について考えてみたいとおもう。

 

目次

  • 新作長編「劇場」
  • 「売れることが前提」の作家

 

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