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カプリスのかたちをしたアラベスク

このブログはフィクションです。詳しくはプロフィール参照。

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川上未映子「シャンデリア」感想/わたしじゃない他者のすべてに思考が宿っているということ

 

シャンデリア (Kindle Single)

シャンデリア (Kindle Single)

 

 

シャンデリアが落下する瞬間 ─ ─ きっとその瞬間にわたしはどこ にいたってその真下にいるはずで、わたしは目を見開いて、ものすごく見開いて、その落下のすべてを目に入れる。一瞬がひきのばされたその感覚のなかで、わたしは落下そのものになる。叩きつけながら叩きつけられて、突き刺されながら突き刺して、下敷き になりながら押し潰す。落ちるなら今なのにとわたしはいつも話しかけるように呟きながら、 その下を通り過ぎる。

 

引用:川上未映子. シャンデリア  Kindle 版.

 

むかしむかし、ぼくはじぶん以外の人間が思考するだなんて思いもしなかった。

この世で誰よりも何かを考えているのはじぶんだし、他者というのはぼくの世界のなかで「何者か」によって思考を促されているだけの作りものでしかなく、ぼくのことをぼく以上に思うことなんてできず、そしてぼくの住む町が雨ならば、この世界のあらゆる土地ではおなじ強さの雨が降っているのだと信じていた。

 

川上未映子の短編小説「シャンデリア」を読んだ。

この小説は電子書籍のために書き下ろされたもので、電子書籍でしか読めない。しかし価格は安く、99円で買えて、Kindle Umlimitedの会員であれば読み放題の対象だった。

 

読んでみて、むかしのことをいろいろ思い出した。

 

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2017年春アニメでオススメのやつを7つ選んでみた。

2017年春アニメももう3週が過ぎようとしている。

この3週というのはだいたい「どのアニメを追うか?」を選定するまでの期間で、しかしその選定というのはだいぶ神経を使う。

アニメレビュー的なことをするならばせめて20本は見ろよ、という声が聞こえてきそうなのだけれど、現実問題、アニメばかり見ているわけにはいかない。もっと見たいという気持ちもあるし、アニメは間違いなく好きなのだけれど、12週追うというのはどんなに好きでも意外と神経をすり減らす。

そこで7本ぐらいが妥当だろう、と思ったのだけれど、この本数なら1日1本、しっかり向き合って視聴できる。体力的にアニメを数見れない!という方は参考にしてくれると嬉しい。

 

ちなみにぼくは女の子が好きだ。

 

目次

  • サクラクエスト
  • エロマンガ先生
  • ひなこのーと
  • Re:CREATORS
  • 正解するカド
  • 進撃の巨人 Season 2
  • 冴えない彼女の育てかた♭
  • 全体的に思うこと

 

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最近のライトノベルで作家・作家志望の主人公が増えているのはなぜなのか?

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2017年春アニメをちらほら見ていて、だいたい見るものを7,8本くらいに絞ったのだけれど、そのリストを見てみると「作家・作家志望」が主人公(または主要な人物)であるものが3つあった。

  • 冴えない彼女の育てかた♭
  • エロマンガ先生
  • Re:CREATORS
  • 月がきれい

そこでふとおもったのだけど、なぜ最近はこのタイプの作品が多くなったんだろう。なぜみんな創作するのだろう?

いや、そもそも多くなっているかどうかなんてぼくの体感でしかないのだけれど(そしてそれを定量的に比較して事実確認する根気はないのだけれど)、これはなんらかの理由があるようにおもわれる。そしてこの傾向はライトノベルに強い(もちろん体感)。

というわけで、今日は

「主人公が創作にかかわる作品が増えているのだとしたら、その要因としてありえるものはなんだろう」

という話をしようとおもう。最初に断っておくと、厳密な話をするつもりはない。

 

目次

  • 出版状況におけるライトノベルの位置づけ
  • 作家志望者は「潜在的」にめちゃくちゃ多い
  • 小説投稿サイトがもたらしたもの
  • で、実作者数と「主人公」がどう関係あるの?

 

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すべり芸人がすべるだけの番組「THEすべり場」がひどすぎて声出して笑った

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ずっと家で黙々と作業をしているのだけれど、作業中に耳が寂しくなったらdTVでトーク番組をつけている。

基本的に落語や小話が好きなので、怪談とかを変にドラマ化されると興ざめしてしまう。ラジオは中学生の時にミューパラ(関西でおなじみ)を聞いていて、ハガキ職人的なことをしていたくらいはまっていたけれども(合格祈願ステッカーをもらった!)、今はなんか違う。

小話をする番組でいちばんおもしろいのはなんだかんだで「人志松本のすべらない話」だ。この番組が一躍有名になると、そのパロディもいろいろ出てきた。

dTVオリジナル番組「すべり芸人☆夢の共演 THE すべり場」はいうまでもなくそのパロディだ。

「dTV」ムゲン楽しい映像配信サービス

 

まぁ、すべり芸人がすべるだけの番組なんだけれども、その見どころ的なやつを今日は取り上げてみたい。

 

目次

  • 番組構成
  • うけたら怒られる
  • ふつーにすべる
  • カンペがひどい
  • とにかくひどかった。

 

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原作ラノベ「ノーゲーム・ノーライフ」を読んで劇場版・アニメ続編に備えた件

※このエントリーにはライトノベル作品「ノーゲーム・ノーライフ」の内容に言及する箇所がありますが、核心部のネタバレはしないように頑張りました。

 

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好きなアニメであって、そして2期をずっと待っているのに一向に放映されない作品「ノーゲーム・ノーライフ」(以下ノゲラ)の続きがどんな展開をするのか、そろそろ我慢できなくなったので原作ラノベを読んだ。ラノベはそこまで多く読むことはなく、知識らしい知識もなく、またラノベを書いている友だちというのも知り合いにいないこともあって、ぼくのなかではけっこう「不思議」な存在だなって前から思っていた。

以下、ノゲラについてのレビューや雑感と、ライトノベルについての思いつきを書いていきたい。

あと、この夏の劇場版「ノーゲーム・ノーライフ  ゼロ」に備えて予習しておきたい人は参考にしてくれると嬉しい。

 

目次

  • ノゲラってどんな話?
  • ライトノベルは一般文芸とそもそも市場が違いすぎる
  • 今回読んだやつ
    • 4・5巻:吸血種(ダンビール)・海棲種(セイレーン)篇
    • 6巻:大戦篇(映画化するやつ)
    • 7・8巻 :神霊種(オールドデウス)篇
    • 9巻:機凱種(エクスマキナ)篇
  • ライトノベルは「おやくそく」が風流
  • あわせてどうぞ

 

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