カプリスのかたちをしたアラベスク

このブログはフィクションです。詳しくはプロフィール参照。

【最近のできごと】

文学ムック「たべるのがおそい」の編集などを手がける西崎憲主宰の電子書籍レーベル「惑星と口笛ブックス」より
ぼくの初の単著となる短編集「コロニアルタイム」が発売されました。

また同レーベルより発売中のアンソロジー
「ヒドゥン・オーサーズ」

にも短編を寄稿しています。
この本は新潮社が発行している雑誌「波 2017年7月号」で
王様のブランチでおなじみの書評家・滝井朝世さんにも取り上げていただいています。


KAI-YOUさんに「騎士団長殺し論」を寄稿しました/村上春樹の「メタファー」について

 

騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編

騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編

 
騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編

騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編

 

 

今月発売の文芸誌が村上春樹の長編小説「騎士団長殺し」の書評祭りになっているのだけれど、つい先日の6日にぼくも村上春樹論的な記事を寄稿しました。

kai-you.net

まぁ、論ってほどでもないのだけれど。Yahoo!ニュースにも転載してもらいました。

村上春樹はキャラクターばかりが一人歩きしているがゆえに、妙な言い方ですが「正当に」読まれていない作家とも感じられる。

何をもって「正当」なのかはさておき、実際に本作では

「いつもと同じ」

「同じことばかりやっている」

というレビューを大変たくさん見かけたので、「それは違う」と大きめの声で一人ぐらい言っておいても悪いことはないだろう、ということで書いた。

そうなると彼の小説観や作品系譜の話を避けることができず、1万字を超える長い記事になってしまった。

 

今回はこれについての補題のようなものを。

「村上春樹はメタファーをどう考えているのか?」という話をごっそり削ぎ落としたのだけれど、これをここで公開することにした。

できれば上記リンク先の記事を読んでからの方が読みやすいかと思う。

 

目次

  • 「イデア」と「メタファー」
    • なぜ騎士団長は殺されねばならなかったのか?
    • 「メタファー通路」とはなにか?
  • 村上春樹について触れた記事はこんなものもあります

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実写版映画「ゴースト・イン・ザ・シェル」を観てきたけど、賛否が分かれそうなポイントを指摘してみるよ!

このエントリーにはやっぱり一部ネタバレ的なものを含んでいます。でも可能な限りネタバレにならないようには努力しました。ぼくの努力をほめてください。

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Twitterをみていて、というかTwitterだけじゃないのだけれど、最近やたらめったら「人工知能(AI)」「シンギュラリティ」などということばがあふれかえっている。きっかけはおそらくディープ・ラーニング(深層学習)という技術の発達であって、チェス、将棋、囲碁でプロ棋士を打ち負かしたとか、Siriといった技術が日常に溶け込んだとか、そういうものでいよいよ顕在化してきた。

攻殻機動隊(Ghost in the ShellはサイバーパンクSFとして注目を集め、人間の意識や記憶を情報化し、他者と共有したり書き換えたりできる世界が舞台とし、20世紀末期以降のSFシーンの金字塔というべき作品となった。ちなみにぼくはアニメシリーズのなかでは「Stand Alone ComplexS.A.C.」がぶっちぎりで好きだ。

 

というわけで、スカーレット・ヨハソン主演で実写化された映画「ゴースト・イン・ザ・シェル(監督:ルパート・サンダース)」についてレビューをする。以降、個人的な感想と、過度なネタバレにはならない程度に物語の筋を書く。でもやっぱりちょっとネタバレするよ!

 

目次

  • 押井守のアニメ映画「Gohst in the Shell/攻殻機動隊(1995年)」を下地にした物語
  • 「アイデンティティ」と「ゴースト」をめぐって
  • 字幕よりも吹替えがおすすめ
  • スカーレット・ヨハソンについて
  • 終わりに

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就職・転職サイトの特徴と選び方をそれなりにわかりやすく比較・分類してまとめてみたよ!

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ぼくはこのブログとはべつにもうひとつ、「人の転職を笑うな」という某ナオコーラさんのデビュー作をもじった転職・雇用問題などに特化したブログも運営しているのだけど、きょうはそれのセルフ出張記事みたいなことをやります。うぇーい。

 

実は前職が求人広告の企画営業なのだけれど、そのかねあいもあって求人広告をみるといろんな気持ちがモヤモヤします。

「そういえば会社員のときが一番求人広告みてたな

的なアレというか、求人広告は精神安定にも一役買ってくれる存在です。そのことについてはつい先日、このブログでも書きました。

 

さて今回は、個人的に注目している転職メディアを紹介します。

 

目次

  • 「転職」が頭に浮かんだらまず登録すべきもの
  • 隣の芝は青いだけ!?「口コミ重視」の転職メディア
  • 転職したいけど職を探すのがめんどくさい人のための「スマホでスカウト型」
  • おれの人生まだまだこれから(白目)!「キャリアアップ重視型」
  • 自分、根性だけはぱねぇっす!「体育会系特化型」
  • なんでもいいから東京いきてぇ!「上京支援付き型」
  • まとめ

 

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【お知らせ】古典作品の短編集を翻訳して電子書籍にすることをはじめます。

まちゃひこです。

 

前々から翻訳というものには興味があって、でもずっと学業やら仕事やらで忙殺されていて手が回っていなかったのですが、昨年からぼちぼちはじめていました。実は。

これまでにマキューアン、アップダイク、パワーズなどの短編を試作として翻訳してみましたが、やはり著作権の関係で公開することはできません。

そこで、今年はじぶんの(大滝瓶太の)短編集も電子書籍で作ってみたということもあって、いろいろ電子書籍をつくってみるのに力を入れてみたいとおもいました。

短編集vol.1「教育と育児」(2011?2016)

短編集vol.1「教育と育児」(2011?2016)

 

 

著作権切れ(パブリック・ドメイン)の短編に限定

しかし、ぼくの翻訳の力量も重要な問題なのですが、個人的に電子書籍で長編を読み切るのはしんどいと前々から感じていたこともあり、しばらくは短編に絞ってやっていこうと思います。

じっさいに一発目のネタはもう固まっていて、八月上旬発売を目指して作業を進めています。価格は500円(税別)を予定しています。こちらも決まり次第、随時このブログやTwitterでお知らせを出したいとおもいますので、あたたく見守ってくだされば幸いです。

 

翻訳リクエストも大歓迎!

また、「この作品を翻訳して!」というご意見も大歓迎です!

個人的に、リクエスト作品でアンソロジーをつくるとかもやってみたいなぁと考えています。

すべてのリクエストにこたえることはむずかしいかもしれませんが、Twitterや以下のフォームからまちゃひこまでご連絡ください! 

 

よい報告が早くできるようにがんばります。

みなさま、どうぞよろしくお願いいたします。

進撃の巨人のネタバレをしたくてドッピュンドッピュンしてるの巻

※このエントリーはタイトルのとおり、「進撃の巨人」のネタバレをふくんでいます。ご注意ください

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アニメ「進撃の巨人」2期の放送がはじまって、もちろん今期これを追うのだけれど、好きなのはぼくというよりもむしろ嫁氏である。1stシーズンはいまから四年前になるのだろうか、ちょうど結婚式前であのとき、新郎新婦入場は立体機動でやりたいなぁなんていってたのもよくおぼえている。結局は、ふつーにウエディングドレスでBGMはマクロスFの「星間飛行」だった。高砂でキラッ☆をやるつもりだったけれど、サビまでに高砂にはたどり着けなかった。

 

しかしうちの嫁氏は「進撃の巨人」に関しては、決して原作を見ないと決めているらしい。映像クオリティの高さをとくに褒めていて、だからこそアニメだけで追いたいのだという。彼女はWIT STUDIOにやさいい。わからないでもない。

ちなみに原作はうちに21巻までちゃんとそろっている。この春から東京へ引っ越すことになった嫁氏の妹から譲り受けたのだ。ぼくはがっつり原作を読んでいるだけに、リンホラの「進撃の巨人」のオープニング曲(ちゃんちゃらっちゃ、ちゃっちゃちゃっちゃ♪)が流れるリビングで黙殺されているのは、はっきりいって居心地がわるい。鎧の巨人がライナーで、超大型

巨人はベルトルトだよ、なんていったらぼくの命はないだろう。

というわけで、今回はぼくが「進撃の巨人」についておもっていることをぶちまけたい。

 

目次

  • 「強い意思」が生まれるシチュエーションを、巧みに寓話化している!
  • 登場人物が任務に対して「おさない」?
  • クーデターと軍国政治を扱うにはやや短絡的?
  • dTVでアニメ全話と実写版が観れる!

 

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