カプリスのかたちをしたアラベスク

このブログはフィクションです。詳しくはプロフィール参照。

【最近のできごと】

西崎憲主宰の電子書籍レーベル「惑星と口笛ブックス」より
小説・詩・短歌のアンソロジー「ヒドゥン・オーサーズ」が発売されました。
ぼくは大滝瓶太として「二十一世紀の作者不明」という短編小説を寄稿しています。

「波 2017年7月号(新潮社)」など、雑誌にもちらほら取り上げてもらいました。

また短編集「教育と育児」も好評発売中です!


映画

懐かしさ、あるいは重ね書きされた世界のリアリズム/映画「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」感想

※このレビューはアニメ映画「打ち上げ花火、下から見るか?上から見るか?」の内容についての言及を含みます。 岩井俊二原作のドラマ作品が、「物語シリーズ」や「魔法少女まどか☆マギカ」などで有名な制作会社シャフトによって映画化された。シャフトは好き…

「サイコパス」を知ることの意味/【悪の教典】【コンビニ人間】に見る「社会」と「狂い」の軋り

※映画「悪の教典」より 高校生ぐらいのときから、心理学というもの全般に胡散臭いイメージを抱いている。 とは言っても、ぼくはこの学問分野を否定したいわけじゃなく、あくまで個人的に釈然としないことが多いという、それだけの印象から思っているにすぎな…

実写版映画「ゴースト・イン・ザ・シェル」を観てきたけど、賛否が分かれそうなポイントを指摘してみるよ!

※このエントリーにはやっぱり一部ネタバレ的なものを含んでいます。でも可能な限りネタバレにならないようには努力しました。ぼくの努力をほめてください。 Twitterをみていて、というかTwitterだけじゃないのだけれど、最近やたらめったら「人工知能(AI)…

「映画からプロットを学べ」とかいってるひとはクソだとおもってる件/映像作品から小説創作で学べることとは

小説を書き始めたときから、 「小説以外にも映画とか見たほうが勉強になるぞおおおお」 ということを散々いわれてきてはいるものの、当初はかなり懐疑的だった。 それは「そもそもひとからいわれたことをわざわざじぶんでもやるなんて真似が性に合わなかった…

人工知能やシンギュラリティを主題とした映画なら抜群に「her」が良い!

dTVを契約しているので、週に1本は映画を観るのだけれど、きょうはSF映画「トランセンデンス」をみた。製作総指揮がクリストファー・ノーラン、主演がジョニー・デップというのもあって、結構期待した。 トランセンデンス Blu-ray 出版社/メーカー: ポニー…

【感想(映画・小説)】「究極的にはすべて気のせいです」/アリ・フォルマンとスタニスワフ・レムの「未来学会議」

※このエントリーでは映画「コングレス未来学会議(アリ・フォルマン監督)」「戦場でワルツを(同監督)」と小説「泰平ヨンの未来学会議(スタニスワフ・レム)」の内容に関する言及を含みます。 コングレス未来学会議 [Blu-ray] 出版社/メーカー: ポニーキ…

【感想】私より私を知る/映画「トータル・リコール(2012年版)」レン・ワイズマン監督

※このエントリーは映画「トータル・リコール(2012年版)」と、フィリップ・K・ディックの小説「トータル・リコール」の内容についての言及を含みます。 トータル・リコール [Blu-ray] 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 発売日: 201…

【感想】映画「君の名は。」(新海誠監督)/骨太な物語、世界の恣意とささやかな反抗

※このエントリーには映画「君の名は。」のネタバレを含むレビューです。まだ見ていないひとはあとで読んでいただければ幸いです。 以前、新海誠監督の作品について好き放題いったばかりなのだけれど、新作「君の名は。」を恥ずかしげもなく(!?)公開初日…

【感想】アニメの饒舌/映画「傷物語Ⅱ 熱血篇」

※このエントリーは映画「傷物語Ⅱ 熱血篇」のネタバレを含みます。 そろそろ映画「傷物語」の話をしなければならない。 映画「傷物語I 鉄血篇」をみたのは、嫁氏が破水する1日前で、そのときは予定日まであと2週間くらいあったから、これからふたりで映画を…

【感想】トマス・ピンチョンの「像を結ばない世界」/映画「インヒアレント・ヴァイス(ポール・トーマス・アンダーソン監督)」

※このエントリーは映画「インヒアレント・ヴァイス」のネタバレを含みます。 慣らし保育3日目は、おひるごはんを保育所で食べるところまでで、いままでずっといろんなひとに愛想を振りまいていた息子うぇい太郎だったけれど、おひるごはんはいつもより食べ…

【感想】映画「ニンフォマニアック」/欲望の人称

※この記事はネタバレを含みます。ご注意ください。 お友だちが前回の文学フリマで販売していた「アヴァンギャルドでいこうvol.5」を読んでいて、そこで掲載されていた赤木杏さんのコラムは 「私は産婦人科が好きだ。女性器が性的な意味を剥ぎ取られ、単なる…

年末年始に見た映画のまとめ

あけましておめでとうございます! 今年の年末年始は26日からしっかりお休みをとれたので、ひさしぶりに映画をがっつりみることができました。 とはいえ、世間はスターウォーズの話題で持ちきり。ぼくはといえば、実はSF弱者なので、スターウォーズは金曜…