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カプリスのかたちをしたアラベスク

このブログはフィクションです。詳しくはプロフィール参照。

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川上未映子「シャンデリア」感想/わたしじゃない他者のすべてに思考が宿っているということ

シャンデリア (Kindle Single) 作者: 川上未映子 発売日: 2017/01/11 メディア: Kindle版 この商品を含むブログ (1件) を見る シャンデリアが落下する瞬間 ─ ─ きっとその瞬間にわたしはどこ にいたってその真下にいるはずで、わたしは目を見開いて、ものす…

最近のライトノベルで作家・作家志望の主人公が増えているのはなぜなのか?

2017年春アニメをちらほら見ていて、だいたい見るものを7,8本くらいに絞ったのだけれど、そのリストを見てみると「作家・作家志望」が主人公(または主要な人物)であるものが3つあった。 冴えない彼女の育てかた♭ エロマンガ先生 Re:CREATORS 月がきれい …

原作ラノベ「ノーゲーム・ノーライフ」を読んで劇場版・アニメ続編に備えた件

※このエントリーにはライトノベル作品「ノーゲーム・ノーライフ」の内容に言及する箇所がありますが、核心部のネタバレはしないように頑張りました。 好きなアニメであって、そして2期をずっと待っているのに一向に放映されない作品「ノーゲーム・ノーライ…

本屋大賞は超信じられるのか?読書ジプシーが信じられる文学賞ってなに?

さっき、2017年本屋大賞が発表されて恩田陸「蜜蜂と遠雷」が受賞した。 直木賞との二冠達成である。 蜜蜂と遠雷 作者: 恩田陸 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 2016/09/23 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (23件) を見る 受賞作については以下の記事…

KAI-YOUさんに「騎士団長殺し論」を寄稿しました/村上春樹の「メタファー」について

騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編 作者: 村上春樹 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2017/02/24 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (37件) を見る 騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編 作者: 村上春樹 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2017/02/…

「映画からプロットを学べ」とかいってるひとはクソだとおもってる件/映像作品から小説創作で学べることとは

小説を書き始めたときから、 「小説以外にも映画とか見たほうが勉強になるぞおおおお」 ということを散々いわれてきてはいるものの、当初はかなり懐疑的だった。 それは「そもそもひとからいわれたことをわざわざじぶんでもやるなんて真似が性に合わなかった…

なぜネットで殺人鬼をめっちゃ調べてしまうのか?/50人以上を殺したソ連の殺人鬼アンドレイ・チカチーロ

なんとなく殺人鬼のことを調べてしまう、というこが年に数回ある。 これほど「なんとなく」ということばを気軽に使えてしまうことに強い違和感を覚える話題もめずらしいものだけれど、ともあれ、こういう「悪癖」を持っているひとっていうのは、じつのところ…

小説を100冊読むための「又吉直樹」/長編「劇場」(新潮2017年4月号)

※ このエントリーでは又吉直樹の小説「劇場」のネタバレはありません。 新潮 2017年 04月号 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2017/03/07 メディア: 雑誌 この商品を含むブログを見る 本業はお笑い芸人の作家・又吉直樹の新作長編「劇場」が新潮に掲載された…

現実への援用として、あるいはピグマリオンの彫刻としての私小説/山本浩貴+h「草のあいだから」(文鯨2号掲載)

山本浩貴+hというちいさな小説家について、ここでぼくがかれをどう認識しているか、できるだけ正確に書いておきたい。 もっとも影響をうけた作家はだれかというありがちな質問に対し、ぼくは決まってトマス・ピンチョン、リチャード・パワーズ、そして山本浩…

「この瞬間」の快楽/小説「ダロウェイ夫人(ヴァージニア・ウルフ)」感想

※このエントリーはヴァージニア・ウルフによる小説「ダロウェイ夫人」の内容に関する言及があります。 村上春樹はかつて河合隼雄との対談で小説をひとつの家にたとえた。以前、京都大学で行われた河合隼雄文学賞の受賞記念講演の際、この話を村上春樹はして…

「私小説」という牢獄/第156回芥川賞「しんせかい(山下澄人)」 

※このエントリーは山下澄人による小説「しんせかい」の内容に関する言及があります。 しんせかい 作者: 山下澄人 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2016/10/31 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る きのうから立て続けに文学賞受賞作を読んだ。芥川…

第156回直木賞・2017年本屋大賞受賞「蜜蜂と遠雷(恩田陸)」/「スポ根」と「天才信仰」

※このエントリーには恩田陸による小説「蜜蜂と遠雷」(第156回直木三十五賞・2017年本屋大賞受賞作)の内容に関する言及があります。 蜜蜂と遠雷 (幻冬舎単行本) 作者: 恩田陸 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 2016/09/21 メディア: Kindle版 この商品を含…

意味以上の旅/小説「メイスン&ディクスン」(トマス・ピンチョン)

こんにちは、あけましておめでとうございます。まちゃひこです。 今年もどうぞよろしくお願いいたします。 年末年始にかけて体調をくずしてしまって、熱が39度まであがった。 いつも風邪をひいても熱は出ないタイプで、体温は37度なのにえげつないくらいダル…

目に見える事件は物語か?〜書評・西尾維新「クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い」

クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い (講談社文庫) 作者: 西尾維新,竹 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2008/04/15 メディア: 文庫 購入: 6人 クリック: 275回 この商品を含むブログ (227件) を見る ここ最近、なかなか切実なものになってしまった収入…

創作に孤独が必要十分だという奴は21世紀を生き残れない/「ガーリッシュナンバー」「俺ガイル」の考察補足

先日、KAI-YOU.netさまに現在放映中のアニメ「ガーリッシュナンバー」と渡航の出世作品「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。(以下『俺ガイル』)」についてのレビュー記事を寄稿させていただきました。 kai-you.net お話をお受けして、初稿を書き上…

小説的想像力の原始/小説家・大前粟生について

このエントリーには小説「回転草」の内容についての言及が含まれます 創刊号で今村夏子「あひる」が芥川賞候補となり話題をあつめた文学ムック「たべるのがおそい」の2号が発売となった。 文学ムック たべるのがおそい vol.2 作者: 金原瑞人,石川美南,宮内…

【文学ってなに?】ボブ・ディランのノーベル文学賞受賞についてどうして批判するひとがいるのか?

先日13日に歌手として世界的な人気を誇るボブ・ディラン氏のノーベル文学賞の受賞が発表された。その受賞理由は、 「偉大な米国の歌の伝統に、新たな詩的表現を創造した」 とのことらしい。ボブ・ディランのような歌手の受賞には前例がなく、ネットを見回し…

意味という総体、あるいは「なにか」が起こるということ/短編集「大聖堂」(レイモンド・カーヴァー)

一週間にいちどは病院にいっている。 息子が保育所から風邪をもらってくるからだ。そのうえ各種の予防接種のかねあいもあって、風邪をひくたびに延期になる。風邪、予防接種、風邪、みたいなかんじでここ一ヶ月、毎週病院にいくはめになったというわけだった…

【速報】ノーベル文学賞にボブ・ディラン

毎年恒例の「やれやれ待機」をしておりましたが、2016年ノーベル文学賞がボブ・ディランに決まりました。 ボブ・ディランはここ数年、予想屋のあいだでも有力候補となっていましたが、いざほんとうに受賞となると驚くものです。 このことでとてもよろこばし…

書かない、という選択/第53回文藝賞受賞作品「青が破れる」(町屋良平)

このエントリーでは小説「青が破れる」の内容についての言及を含みます。 ブログの更新をしなかった最近 ここのところほとんどブログを書いていなかったのは、べつの文章に注力するためだった。いまはひたすら一日いちにちを違いなくすごすことを必死に守っ…

物語は人間に従属しない/小説「スプートニクの恋人」(村上春樹)

※このエントリーは小説「スプートニクの恋人」の内容に関する言及を含みます。 スプートニクの恋人 (講談社文庫) 作者: 村上春樹 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2001/04/13 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 67回 この商品を含むブログ (371件) を見る…

「共感」ということばは、ひとを騙す時にしか使わない。(村田沙耶香「コンビニ人間」についても少し)

そういえばなのですが、以前「みどりの小野」さんにインタビューをしてもらいました。 yutoma233.hatenablog.com ここでぼくはこんなことをいった。 ことばについて、伝えるためのツールとして特化させなきゃいけないというのは、もともとぼくがある程度確信…

【感想】ひとには天国を見る視力がないのか〜秋の夜長に名作を/ダンテ「神曲」

今月は集中的にダンテの「神曲」を読んだ。 神曲 地獄篇 (河出文庫 タ 2-1) 作者: ダンテ,平川祐弘 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2008/11/20 メディア: 文庫 購入: 7人 クリック: 57回 この商品を含むブログ (59件) を見る 神曲 煉獄篇 (河出文庫 …

苦労をありがたがるのは酒の席で/「〆切本」(左右社)

最近、文豪たちと〆切の関係を垣間見るような、こんな本が出た。 〆切本 作者: 夏目漱石,江戸川乱歩,星新一,村上春樹,藤子不二雄?,野坂昭如など全90人 出版社/メーカー: 左右社 発売日: 2016/08/30 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (…

【感想(映画・小説)】「究極的にはすべて気のせいです」/アリ・フォルマンとスタニスワフ・レムの「未来学会議」

※このエントリーでは映画「コングレス未来学会議(アリ・フォルマン監督)」「戦場でワルツを(同監督)」と小説「泰平ヨンの未来学会議(スタニスワフ・レム)」の内容に関する言及を含みます。 コングレス未来学会議 [Blu-ray] 出版社/メーカー: ポニーキ…

【感想】あさはかさは嘘臭さをうむ/小説「匿名芸術家」(青木淳悟)

匿名芸術家 作者: 青木淳悟 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2015/06/11 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (11件) を見る 大学生のときのいつかの飲み会で、友だちと早口ことばをつくってみた。そのときできあがったものは、 「あさはかさは嘘臭さを…

【感想】物語の背後と特異点、理解から遠ざかった場所で/小説「氷」(アンナ・カヴァン)

【広報】町屋良平くんのこと。 先日、河出書房新社が主催の「第53回文藝賞」の結果発表があり、ぼくらのサークルの一員である町屋良平くんの作品「青が破れる」が受賞しました! www.kawade.co.jp かれの作品はこれまでにたくさん読ませてもらっていて、何と…

【感想】現代という戦場ではシーザーサラダを取り分けない/小説「スタッキング可能(松田青子)」

ぜんぜんちがった。仕事は誰にでもできることだった。ちょっと覚えれば、慣れれば、ちょっと突き詰めれば、仕事なんて造作もなかった。ちょっと真面目になればいいだけだった。続ける意思をほんのちょっと持てばよかった。 スタッキング可能(松田青子) ス…

地上で考えうること/ソクラテスの弁明、クリトン、饗宴(プラトン)

Toots Thielemans - Bluesette トゥーツ・シールスマンが亡くなったというニュースに、たくさんびっくりした。 とても好きなミュージシャンだった。94歳まで生きたのはとてもすごい。おつかれさまでした・ 紀元前5世紀を生きた哲学者ソクラテスはその弟子…

小説にゆるされる偶発/小説「砂の女(安部公房)」

小説のことを好き嫌いでいってしまうことは元も子もないことで、ぼくがブログでよく書評をみたとき、いやだな、とかんじるときはいつも好き嫌いで小説が語られて読者が読者である自覚を持ってしまって小説の自由さが奪われてしまっていることだった。ただ、…

【感想】「物語」という呪縛/舞城王太郎「Would you Please Just Stop Making Sense?」(新潮2016年9月号)

※このエントリーには小説「Would You Please Just Stop Making Sense?(舞城王太郎)」のネタバレを含みます 新潮 2016年 09 月号 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2016/08/06 メディア: 雑誌 この商品を含むブログ (1件) を見る 新潮が気満々のラインナッ…

子どもと読書/識字のおもいで

息子うぇい太郎はさいきん本が好きだ。 嫁氏と絵本の読み聞かせでもしようかと話して、「アンパンマンのいないいないばあ」を買ってきた。 ばぁ! (アンパンマンのいないいないばぁ (1)) 作者: やなせたかし,トムス・エンタテインメント 出版社/メーカー: フ…

【感想】トマス・ピンチョンの「像を結ばない世界」/映画「インヒアレント・ヴァイス(ポール・トーマス・アンダーソン監督)」

※このエントリーは映画「インヒアレント・ヴァイス」のネタバレを含みます。 慣らし保育3日目は、おひるごはんを保育所で食べるところまでで、いままでずっといろんなひとに愛想を振りまいていた息子うぇい太郎だったけれど、おひるごはんはいつもより食べ…

ブログの自由さは小説の自由さを奪うのか。木下古栗の[創作論]と現代芸術について。

”Ricochet” Andy Akiho(いわゆる「ピンポン協奏曲」) 現代芸術が好きだ、そうおもうようになったのは二十歳ぐらいの時で、当時は大学の授業はサボれるだけサボって、ずっとクラシックギターを弾いていた。大学に入学するまでは瀬戸内海に浮かぶ島の片田舎…

第155回芥川賞は「コンビニ人間(村田沙耶香)」に決定!

芥川賞が決まりました! コンビニ人間 (文春e-book) 作者: 村田沙耶香 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2016/07/27 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る まちゃひこの予想は以下のURLから kai-you.net 補足は以下↓ bibibi-sasa-1205.hatenablo…

【オススメ小説ランキング】個人的に冒頭が好きな小説7つ

きのう、嫁氏と息子の3人で「子育て講座」に行ってきた。 子どもにとっての家庭内での危険の話や、絵本の読み聞かせ、歯磨きのはじめ方、離乳食についての話を聞いてきたのだけれど、それらが終わった後に、 「ママ友を作ろう!フリータイム」 なる雑談会が…

【感想】小説「愛と愛と愛(仙田学)」(文藝秋季号)/逆転した「罪と罰」

※このエントリーには仙田学「愛と愛と愛」のネタバレを含みます。 文芸 2016年 08 月号 [雑誌] 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2016/07/07 メディア: 雑誌 この商品を含むブログを見る どんな本を華が読んできたのかということよりも、どのように読…

「芥川賞候補作全作レビューと受賞予想」の記事を寄稿しました/没個性の文学について

※このエントリーでは小説「あひる」「美しい距離」「コンビニ人間」「ジニのパズル」についてのネタバレを含む言及があります。 ひさびさに芥川賞候補作を全作読んだので、KAI-YOUさまで記事を書かせていただきました。 kai-you.net ツイキャスでも友人の宇…

「普通」に飽きたひとのためのオススメ小説(2日目)

きのうのエントリー bibibi-sasa-1205.hatenablog.com が、たくさんの方にお読みいただけ、とてもうれしく思います。物足らなかったようなので、追加版を今日は書きます。 ここにはあえて筒井康隆を入れなかったのですが、それはぼくがあんまり好きじゃない…

普通の小説に飽きたひとにおすすめしたい「ちょっと変わった小説」の有名どころを紹介する

今週のお題「わたしの本棚」 付き合うひとが割と本を読むひとが多いせいか、以前に比べて本(というか小説)を読むひとが増えているような気がしている。そこでちょっとGoogleトレンドを使って「小説 おすすめ」の検索数推移を調べてみました。 参考までに「…

2016年上半期を読書で振り返るテスト

今週のお題「2016上半期」 気がつけばもう6月も終わろうとしていて、なんだか毎年おなじ時期におなじことばかりおもうのだけど、もう1年も半分終わったのかって。1年の上半期ってなんだか時間の流れがはやい気がする、というのは、日本人だとちいさい頃か…

【感想】きみを嫌いな奴はクズだよ(木下龍也)/飛躍と敷居、日常と戦場

歌集というものを、百人一首以外でははじめて読んだのかもしれなかった。 ぼくはいまでこそ詩集は読むけれども、詩というものを読まないひとからよく 「詩の読み方ってわからないんだよね。単純になにがいいのかわからない、否定的な意味じゃないんだけど、…

感想「ガラパゴスの箱舟」(カート・ヴォネガット)/とくべつじゃない、死者のことば

※このエントリーには小説「ガラパゴスの箱舟」の内容に関する言及があります。 この土曜日はとてもおだやかで、朝は10時まで眠った、息子も目を覚まさなかったし、嫁氏も目を覚まさなかった。休みの日はふだん、平日よりもはやく起きる。眼が覚めるのは決ま…

アニメ「キズナイーバー」「迷家」/ザムザのゆくえ、あるいは世界のねじを巻く装置

ぼくはよくこのブログで「フィクションとリアリティは相反しない」とよく書いているけれど、それに関してのぼくの考えは、以下で引用にちかい。 ……決闘のあとで、ほんとうは無関係な俺たちがこうやってのこって、夕陽に照らされて、血があざやかにひろがって…

4月の読書のまとめ

いまさらですが、 4月に読んだ本たちの備忘録を作りました。 読書メーターのまとめ 2016年4月の読書メーター読んだ本の数:6冊読んだページ数:1363ページナイス数:282ナイス

【感想】小説「羊と鋼の森(宮下奈都)」/調律師の言語と文学賞の話

表現とことば 羊と鋼の森 作者: 宮下奈都 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2015/09/11 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (16件) を見る フランスの作家ル・クレジオは表現について、「じぶんの内なる外国語を探す行為」といった。かれのいう「外国…

【感想】詩集「夜空はいつでも最高密度の青色だ(最果タヒ)」/「伝える」ではない、「表現」という行為

どんなに因数分解したって理解を得られないだろうそんな感情が、その人をその人だけの存在にしている。(あとがきより引用)最果タヒのあたらしい詩集を買うために生きていた先週だったので、ちゃんと買える人生でよかった。ぼくは詩をわかりたいといつもお…

フィクションとしてあるために

仕事をけっこう後輩に引き継いだとはいえ、その引き継ぎがぜんぶおわったわけじゃないし、あとぼくが「お人よし」過ぎるせいか、残業時間が前とそんなに変わらない。 はやく帰って子どもと遊んだり、本を読んだり、小説を書いたりしたいのだけどなかなかどう…

いまさら今回の芥川賞受賞作品【異類婚姻譚(本谷有希子)、死んでいない者(滝口悠生)】について

満足のいく読書 また一か月ほどブログを更新できなかったまちゃひこです。 最近はとても仕事が忙しいとはいえ、去年よりも仕事に「慣れ」ができたせいか、2016年はじぶんのなかでも満足のいく読書ができています。 何をどう「満足できている」か……ということ…

読書の秋らしいので、最近読んだ小説やマンガについての感想

ごぶさたしております。 まちゃひこです。ここ2ヶ月ほどブログを更新できていないのに、アクセス数が増加傾向にあって驚いていたのですが、そういえば読書の秋なんですね。むかし書いた、「おすすめ作家15人」の記事を読んでいただけているようで、うれしい…