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カプリスのかたちをしたアラベスク

小説とか映画とかアニメとかサブカルな文芸界隈。批評未満。すぐにおセンチな気分になる。ご連絡は machahiko1205★gmail.com(★→@)まで。

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この夏、メディアミックスで読みたいオススメ本をリストアップしてみた

読書 音楽

お盆ですね。

うちの業界はお盆は10連休とれる!みたいなところなのですが、残念ながらワタクシ、有給が残っていなかったため、人生でもっとも無駄な出勤を3日もしてしまい、この夏は4連休です。そもそも4連休もらえるだけでもうれしいのですが、有給さえあれば10連休とれたのに…ッ!というおもいから、なかなかよろこべません。

12日にT(定時)ダッシュして嫁氏の実家へ向かい、それからいったん神戸の家に帰ってきて、このあとぼくの実家に帰る予定です。あと2日で夏休みも終わり…なんて先のことを考えるのは、とりあえずやめます。

 

メディアミックスでたのしむ小説

というのをちょっとリストアップしてみようとおもいました。

今回は映画やアニメ、音楽も取り扱います。ぼく自身の興味がかなり偏っているのですが、最後までおつきあいいただければ幸いです。

 

江戸川乱歩 × アニメ「乱歩奇譚」

江戸川乱歩  (ちくま日本文学 7)

江戸川乱歩 (ちくま日本文学 7)

 

 ノイタミナ 夏アニメ 乱歩奇譚 岸誠二 に関連した画像-01

1作目は江戸川乱歩の作品集です。小説を書く友だちの結構おおくのひとが小学生とか中学生のときに乱歩を読んだー!っていうのですが、ぼく自身、十代での乱歩経験はなくて、むしろ小説を書き始めてから乱歩の人間椅子など、そういう短編を読んだくらいでした。しかし、ぼく(29歳・男)の世代って、小学生のときに江戸川コナン君がマンガやテレビで活躍するようになったのもあって、乱歩を読むきっかけは多くあったんだなっておもいました。

さて、ことしは江戸川乱歩没後50年とのことです。

現在放映中のアニメ「乱歩奇譚」はその記念作品と銘打っているもので、少年探偵団や20面相、その他作品モチーフなどを現代的にアレンジしたアニメーションです。あくまで作品の素材が乱歩「的」なものであり、はっきりいって物語としての内容は乱歩とほとんど関係はないのですが、なんとなく、映像の美観、とくにグロテスクな表現などに関して、なんとなくわからないでもない関連を見出せそうな感じがあります。ことしは乱歩の世界をいろんな角度から味わえるよい機会かもしれません。

 

 

エドガー・アラン・ポー × ニキータ・コシュキン(作曲家)

黒猫・アッシャー家の崩壊―ポー短編集〈1〉ゴシック編 (新潮文庫)

黒猫・アッシャー家の崩壊―ポー短編集〈1〉ゴシック編 (新潮文庫)

 

 


John Williams - Usher Waltz (Nikita Koshkin) - YouTube

 

ふたつめは流れ的ににポーをだしたくなります(笑)

「アッシャー家の崩壊」はポーの短編小説で、タイトルのごとくアッシャー家が崩壊する様が描かれた幻想文学(ホラー?)の名作です。この小説の読後感をもとにロシアの作曲家、ニキータ・コシュキンが作曲したのが、上の動画でジョン・ウィリアムズが演奏する「アッシャー・ワルツ」です。妹の死、兄の精神錯乱、ゾンビ化する妹の足音、崩れ落ちるアッシャー家、こういった作品を彩るギミックをラスゲアードやバルトークピッチカートといったギター特有の技法を交えて表現した、ギター弾きの間で定番の一曲です。

 

 

内田百閒 × ぼくの大学の先輩

内田百けん (ちくま日本文学 1)

内田百けん (ちくま日本文学 1)

 

 


"KUDAN" from the UCHIDA Hyakken's nobel ...

そういえばこんなんもあった、と思い出したのがこれです。内田百閒の「」という短編なのですが、これをもとにぼくの先輩がいまから10年ほど前にアニメーションをつくっていました。かれはいま、フリーランスのクリエイターをやっているとのことです。しかし、内田百閒のとぼけたかんじの文章はわらえます。

 

 

武満徹の文章 × 武満徹の音楽

武満徹エッセイ選―言葉の海へ (ちくま学芸文庫)

武満徹エッセイ選―言葉の海へ (ちくま学芸文庫)

 


Requiem pour orchestre à cordes - Toru Takemitsu ...

すこしはやいのですが、こんかいはこれがラストです。

かれの作曲はことばから着想を得ることが多かった、という話をきいたことがありますが、かれの文章そして音楽を関連付けながら触れるのはおもしろい体験になるとおもいます。また、かれは「(音楽でいう)耳がよかった」作曲家でもあったと言われています。西洋音楽の体裁に東洋音楽の「かすれ」なども積極的に取り入れることについても(November Steps)、ジョン・ケージとの旅行の文章を読むと「ふえぇ~」くらいの感嘆はできます。

 

 

おまけ

大江健三郎や三島由紀夫との親交があったというのも広く知られていますが、レインツリーについてついでに書いておきます。

そして、大江健三郎の「雨の木」を聴く女たちの第1章に触発されて、武満は「雨の木」という曲を作曲したそうです。そして、その初演コンサートのことが大江の「雨の木」の第2章で書かれている…というなんかたのしいことになっていたりします。

 

「雨の木(レイン・ツリー)」を聴く女たち (新潮文庫)

「雨の木(レイン・ツリー)」を聴く女たち (新潮文庫)

 

 


Rain Tree by Toru Takemitsu, performed by Eriko ...

 

 

それではきょうはこのへんで。

よいお盆を!

 

【こちらもついでにどうぞ!】

bibibi-sasa-1205.hatenablog.com

 

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