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カプリスのかたちをしたアラベスク

このブログはフィクションです。詳しくはプロフィール参照。

【最近のできごと】

西崎憲主宰の電子書籍レーベル「惑星と口笛ブックス」より
小説・詩・短歌のアンソロジー「ヒドゥン・オーサーズ」が発売されました。
ぼくは大滝瓶太として「二十一世紀の作者不明」という短編小説を寄稿しています。

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年末年始に見た映画のまとめ

あけましておめでとうございます!

 

今年の年末年始は26日からしっかりお休みをとれたので、ひさしぶりに映画をがっつりみることができました。

とはいえ、世間はスターウォーズの話題で持ちきり。ぼくはといえば、実はSF弱者なので、スターウォーズは金曜ロードショーでチラ見した程度のため、映画館にいって新作を見るのは敷居が高く、この年末年始で一気に見ようかとも考えましたが(会社の先輩にもすすめられてた)、もともと見ようとおもっていた映画があまりにもたくさんたまっていたので、そっちを優先しました。私生活の方も今年はこれまで以上に忙しくなる可能性が高いため、公開中にスターウォーズを見に行くのは難しそうですが、とりま過去シリーズをしっかり見たいと思っています。

あと家からすぐのところにあるTSUTAYAが閉店してしまって、それがすごいショック。品揃えがお世辞にも良いとは言えないお店でしたが、ここ5年くらいすごくお世話になっていたので、やはりさびしいものです。

 

というわけで、さっそく最近みた映画をまとめてみました。

 

ニンフォマニアック(ラース・フォン・トリアー監督)

まちゃひこ評価:★★★★★

ニンフォマニアック Vol.1/Vol.2 2枚組(Vol.1&Vol.2) [Blu-ray]

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公開時にかなり話題になっていた全4時間の映画で、当初は映画館で見る予定だったのですが、時間がとれずDVD化を待ち、しかしそれでも年末まで引っ張ってしまいました。

で、どうだったかといえば、

いままでに見たぜんぶの映画のなかでいちばんよかったです!

感動しました。作中で解釈を拒むということで顕在化する「人間と物語の対峙」を徹底的に突き詰めたという印象を受けました。色情狂という題材がひとり歩きしがちなのですが、この映画は「セクシュアリティの開放」や「ヒューマニズム」的なものが中心にあるのではない気がした。もっと一般化された次元での物語のことや、その呪縛が、あまりにも「おそろしく」、「うつくしい」。そしてその「おそろしさ」と「うつくしさ」の明確な区別ができない。こんな映画経験ははじめてで、改めてしっかりレビューを書くつもりです。

 長い作品ですが、短編連作の構成をとっていたため、負荷なく見ることができました。

なんというか、サリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」をおもだしました。

ライ麦畑でつかまえて (白水Uブックス)

ライ麦畑でつかまえて (白水Uブックス)

 

 

 

 

エレファント・マン(デヴィッド・リンチ)

まちゃひこ評価:★★★☆☆

エレファント・マン [Blu-ray]

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鬼才、デヴィッド・リンチ監督の出世作。

胎児の頃、母親が象におそわれ、「醜悪な」身体を持って生まれた青年ジョン・メリック。その見た目、動き、またかれ自身が他者への恐怖からことばを介さないふりをしていたために、最初は白痴だとおもわれていたけれど、じつはそうじゃない。知能はもちろん、自我を持ち、美意識をもったこの青年が「人間になる」までの物語。

…と紹介したらなんかフツーの良い映画になるし、じっさいそういう楽しみ方もできるとおもう。しかし、リンチをそういう風に見るのは結構損していると個人的に思います。この物語ははたしてだれの物語なのか?この映画を観ている聴衆すら、ジョンの物語に組み込まれていくみたいな感じがあります。

ちなみに、ジョン・メリックは実在した「エレファント・マン」であるジョセフ・メリックがモデルとのことです。

 

 

ウルフ・オブ・ウォールストリート(マーティン・スコセッシ監督)

まちゃひこ評価:★★★☆☆

ウルフ・オブ・ウォールストリート [Blu-ray]

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 スコセッシ×ディカプリオのいまじゃおなじみになったコンビの作品。

とはいえ、ぼくはこのふたりの作品を見るのははじめて。スコセッシは「タクシードライバー」をみたときに結構苦手意識がありました。タクシードライバーですが、ぼくはあれをギャグだとおもってみてて、笑えるところは笑えたのですが、なんというか、「これほんとうに笑っていいのか?」みたいな居心地の悪い感じがどうも苦手で。

しかし、「グッドフェローズ」は好きな映画で、実話ベースで、次々にでてくるぶっ飛んだエピソードをユーモアを交え軽妙に、そして淡々と描写するあっけらかんとしたスタンスが好きです。このウルフ・オブ・ウォールストリートも同様の作品で、たのしく見ることができました。

ぼくの仕事は株取引ではないけれど、営業マンではあるので、会社の雰囲気やウェイウェイな感じは(程度はあれど)わかる気がします。営業マンになる前だとたぶん嫌いな映画になったかもですが、人間、経験すると許容範囲も広がるものですね。

ただ、3時間は長い。

 

タクシードライバー [Blu-ray]

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グッドフェローズ [Blu-ray]

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イヴの時間(吉浦康裕監督)

まちゃひこ評価:★★★★☆

「イヴの時間 劇場版」 [Blu-ray]

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ちょっと前に話題になったネットで公開されていたアニメーション。

近未来の日本(?)を舞台とし、家事手伝いのロボット(アンドロイド)が世間にあたりまえのものとして流通している社会を描く日常系SF。通常、アンドロイドは一目見て人間じゃないとわかるように区別されている(アンドロイドには頭に光の輪っかがある)けれど、カフェ「イヴの時間」ではそれが外され、人間とアンドロイドの線引きが取っ払われている。おもしろいのは、人間が自分以外のだれかを人間なのかアンドロイドなのかを区別できないのと同様に、アンドロイドもまた、自分以外を人間かアンドロイドか区別できないというところ。思い出したのは、フィリップ・K・ディックの名作「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」で、しかしこういう人間とロボットの境界(知能であり、「心」であるもの)を題材とすると話が重くなりすぎなのだけど、これもまた日常系アニメの最大の武器である「心地よさ」を高い水準でキープしながら、軽いタッチで物語を進めている。そういった意匠が、プロットはもちろん、会話の店舗であり、映像の動き、映像の見せ方など随所にちりばめられていて、素敵でした。

アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))

アンドロイドは電気羊の夢を見るか? (ハヤカワ文庫 SF (229))

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その他

読書の方は最近、SF小説に絞って読んでいます。

そちらもまた年末年始に読んだものとしてまとめられたらなーっておもいます。

それでは2016年も当ブログとまちゃひこをよろしくお願いいたします!

 

 

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