カプリスのかたちをしたアラベスク

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【最近のできごと】

西崎憲主宰の電子書籍レーベル「惑星と口笛ブックス」より
小説・詩・短歌のアンソロジー「ヒドゥン・オーサーズ」が発売されました。
ぼくは大滝瓶太として「二十一世紀の作者不明」という短編小説を寄稿しています。

「波 2017年7月号(新潮社)」など、雑誌にもちらほら取り上げてもらいました。

また短編集「教育と育児」も好評発売中です!


進撃の巨人のネタバレをしたくてドッピュンドッピュンしてるの巻

※このエントリーはタイトルのとおり、「進撃の巨人」のネタバレをふくんでいます。ご注意ください

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アニメ「進撃の巨人」2期の放送がはじまって、もちろん今期これを追うのだけれど、好きなのはぼくというよりもむしろ嫁氏である。1stシーズンはいまから四年前になるのだろうか、ちょうど結婚式前であのとき、新郎新婦入場は立体機動でやりたいなぁなんていってたのもよくおぼえている。結局は、ふつーにウエディングドレスでBGMはマクロスFの「星間飛行」だった。高砂でキラッ☆をやるつもりだったけれど、サビまでに高砂にはたどり着けなかった。

 

しかしうちの嫁氏は「進撃の巨人」に関しては、決して原作を見ないと決めているらしい。映像クオリティの高さをとくに褒めていて、だからこそアニメだけで追いたいのだという。彼女はWIT STUDIOにやさいい。わからないでもない。

ちなみに原作はうちに21巻までちゃんとそろっている。この春から東京へ引っ越すことになった嫁氏の妹から譲り受けたのだ。ぼくはがっつり原作を読んでいるだけに、リンホラの「進撃の巨人」のオープニング曲(ちゃんちゃらっちゃ、ちゃっちゃちゃっちゃ♪)が流れるリビングで黙殺されているのは、はっきりいって居心地がわるい。鎧の巨人がライナーで、超大型

巨人はベルトルトだよ、なんていったらぼくの命はないだろう。

というわけで、今回はぼくが「進撃の巨人」についておもっていることをぶちまけたい。

 

目次

 

「強い意思」が生まれるシチュエーションを、巧みに寓話化している!

「進撃の巨人」の最大の魅力は、人生のなかでかんじる息苦しさ、そしてその外に夢見てしまう「自由」を見事に寓話化してみせたことに

ある。そして、得体の知れない「巨人」の存在が、(おそらくただの偶然だろうけれど)21世紀の現実の世界に起きているだろうもの(テロ、震災、紛争……)をやたらに想起させてしまうような質をもった「不条理」として描かれている。

 

ただ、やっぱりぼくは「巨人」をなんらかのメタファーとして解釈することについては否定的で、そこにいまさらおもしろさをおぼえる必要もないとおもう。うえに挙げた本作の魅力なんてものは、いまでこそ震災やテロ、ポスト・トゥルースなんてものがあるけれど、そもそも物語としてはかなり古典的だ。この作品はつくりや話の筋の「あたらしさ」が独自のおもしろさをつくっているわけじゃない。

ぼくは、巨人のコミカルな動きが好きだ。

その動きのおもしろさは、じつはアニメよりもコミックのほうがよく表れている。

 

進撃の巨人(1) (週刊少年マガジンコミックス)

進撃の巨人(1) (週刊少年マガジンコミックス)

 

 

 

登場人物が任務に対して「おさない」?

「進撃の巨人」に対して否定的な立場をとるひとのもっとも多いだろう理由はこれのような気がする。ぼくもそのことに関しては前々からきになっていた。

登場人物たちはそれぞれに強い意思を持っていて、生きることになんらかの意味を持とうとしすぎている。この世界観じたいが、そういうありかたをつくりだす装置として機能しているのだけれど、それでもあまりにもキャラクターが短絡的におもえてならない瞬間が多々ある。特にエレンとミカサだ。

エレンを見てると、「まぁまぁ、ちょっと落ち着けよ」っておもうし、「極限状態」というものが物語を支配しすぎている。これはコミカルなシーンを入れれば解決されるという問題でもない。世界が登場人物に対して支配的でありすぎることに、じつは登場人物たちは無自覚なんじゃないか?そうだったら、この物語は元も子もないんじゃないか?とどうしてもおもえてならない。

みんな目に見える「悪」を求めすぎているのだ。

 

クーデターと軍国政治を扱うにはやや短絡的?

あと、軍事ものは好きなひとは好きなのだろうけれど、ヒストリア即位にまつわる話は軍事政権の発足になるわけで、それじたいはべつにいいのだけれど、軍が国を掌握することの重大さ(そして物語の主要人物たちがその首謀者であること)というのはそういう時代をくぐり抜けてきたぼくらからみて、とうぜん不安や違和感があるのだけれども、それに対する内省が一切なされていないのは、登場人物たちを愚鈍にしすぎていやしないか。

 

dTVでアニメ全話と実写版が観れる!

おもにもやっとしていたことばっかり書いてしまったけれど、「進撃の巨人」はなんらかの思考を促してくれるおもしろさはたしかに備えている。

あと、やっぱりアニメでは立体機動の主観描写がすばらしく、ひとがごみみてぇにばったばった死んでいくのをためらわない潔さも、本作を見応えのあるものにしている。

ちなみに、アニメ1期も2期もdTVでみることができ、そしてdTVオリジナル実写版「進撃の巨人」もある!見逃していても安心ですね!

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石原さとみ演じるハンジさんが主人公というようわからん設定が味。いろんな意味で超おすすめです!

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dTVについての個人的な感想は過去に書いているので、よかったら参考にしてみてください。

www.waka-macha.com

 

というわけで、きょうはここまで。

ありがとうございました。