カプリスのかたちをしたアラベスク

このブログはフィクションです。詳しくはプロフィール参照。

【最近のできごと】

文学ムック「たべるのがおそい」の編集などを手がける西崎憲主宰の電子書籍レーベル「惑星と口笛ブックス」より
ぼくの初の単著となる短編集「コロニアルタイム」が発売されました。

また同レーベルより発売中のアンソロジー
「ヒドゥン・オーサーズ」

にも短編を寄稿しています。
この本は新潮社が発行している雑誌「波 2017年7月号」で
王様のブランチでおなじみの書評家・滝井朝世さんにも取り上げていただいています。


電子書籍ってどうよ?Kindle Unlimitedで読めるオススメの小説・ノンフィクションを紹介しながら電子書籍市場の話をするよ!【随時更新】

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こんにちはこんばんはおはようございます。まちゃひこです。

今回は「Kindle Unlimited」を中心とした電子書籍のお話です。

 

電子書籍についての諸々の感想は後述したいと思うのだけれど、ぼく自身はここ1年ほどは電子書籍での購入を増やしている。

小説やノンフィクションだと、電子書籍と紙の本ではやっぱりまだ「紙の本の方が読みやすい」という感覚が拭えなくて、特に長編小説になってくるとまず読めない。

ただ、現実問題として「部屋を本が占める物理的割合」がいよいよ深刻になってきているので、できるだけ電子書籍に慣れた身体にしたいとは思ってはいる。

さてさて、電子書籍といえば業界で幅をきかせているのが「Kindle」だ。

2016年の夏に読み放題サービス「Kindle Unlimited」も始まり、市場規模も年々あげているとのことだけれど、実際の(まちゃひこの個人的な)使用感などを振り返り、書籍紹介などをぶらぶら経由しつつ電子書籍について考えてみたい。

 

目次

 

ぶっちゃけ電子書籍どうよ?

いきなりこの話題かよって感じはあるけれど、まあ、この話をしないわけにはいかない。

個人的にも西崎憲氏が立ち上げた電子書籍レーベル「惑星と口笛ブックス」のアンソロジーに寄稿したり、単著を出していただいたりしているわけで、電子書籍という市場にはとてもお世話になっている。

 

ステマ感あふれる上記のAmazonリンクはさておき(クッソおもしろいので読んでください)、電子書籍市場規模はどうなっているのだろうか?

 

電子書籍市場は快調に伸びている

インプレス総合研究所による調査結果によると、2016年度の市場規模は前年度比24.7%増の1976億円だったという。

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引用:2016年度の電子書籍市場規模は前年比24.7%増の1,976億円 電子出版市場は5年後に3,500億円市場へと成長 『電子書籍ビジネス調査報告書2017』 7月31日発行 - 株式会社インプレス

 

「本が売れない」と言われる昨今で、この5年ほどで3倍にまで成長しているのは結構重要なことだと思える。もちろんこの「本が売れない」についても、なかなか表面化してこない様々な問題があるのだけれど(参照:だれも教えてくれない純文学とエンタメ小説(大衆文学)のちがいと、純文学が売れない理由についてあえて考えてみた。 - カプリスのかたちをしたアラベスク

この数字のシェアがどうなっているのかのデータも引用したサイトでは出ていた。それがこれ↓

 

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引用:2016年度の電子書籍市場規模は前年比24.7%増の1,976億円 電子出版市場は5年後に3,500億円市場へと成長 『電子書籍ビジネス調査報告書2017』 7月31日発行 - 株式会社インプレス

 

そう、ほとんどが「コミック(マンガ)」であるということだ。

 

電子書籍のキーワードは「はやさ」!?

電子書籍市場が世界で一番でかいのはアメリカで、2番目が日本らしいのだけれど、日本の電子書籍市場はコミックの強さに支えられている。あるいは「依存している」とも言えるかもしれない。

実際にぼくはそこまでマンガを最近は読んでいないけれど、

  • じっくり読みたいもの→紙の本
  • サクッと読みたいもの→電子書籍

みたいに使い分けてはいるので、ほとんどの人も紙と電子で作品の性質上の使い分けをしていると思う。そしてマンガは小説などよりも視覚的に受け取りやすい情報で構成されているので、電子書籍との相性が良いと思う。

重要なのは多分「はやさ」であり、情報を「はやく」処理できる形態のものほど電子書籍の「気軽さ」とマッチするような気がする。

あと、電子書籍の良さはなんといっても「一瞬で購入できる」ということだ。

「あっ、あれ読みたい!」と思った5秒後には入手可能で読み始めることもできるので、やはりこういうことも含めて「はやさ」がキーワードになる気がする。

 

Kindle Unlimitedってどうよ?

市場拡大で重要なサービスになりつつあるのが「○○放題」なのだけれど、2016年の夏にとうとうKindleで始まった「読み放題サービス」がKindle Unlimitedだ。

 

 

月980円で対象作品が読み放題になるというサービスだ。初回30日は無料というよくあるお試しサービスもついている。

ただ、自分のアカウントにストックしておける読み放題作品は10冊までと決まっているので、「つまみ食い」的に同時進行で読み進めるのには向いていない。ちゃんと読みきろうぜ!

このKindle Unlimited、マンガや小説を問わずいろんな作品が対象作品としてあるのだけれど、ぶっちゃけ「マンガが強い」という状況は否定できない。

マンガだと「新ブラックジャックによろしく」がかなり話題を集めていて、Kindle Unlimitedで全話読めたり、バチバチの割引施策を使ったりしていて、商業誌での実績がある作者としてはかなり珍しい例だとおもう。

 

一般に、Kindle Unlimitedで読めるマンガは「最初の1巻だけ」読めたりする。これはもちろん版元がプロモーションとしてやっている作戦なのだろうけれど、「掘り出し物のマンガを見つけたい」というユーザーにとってKindle Unlimitedを利用する大きなメリットになっているといえる。 

 

一方で、Kindle Unlimitedで読める小説というのはもちろんたくさんある。しかし、ほとんどが(ぼくも含め)インディーズ作家(=商業誌での掲載実績がない)だ。

有名な人でも川上未映子がKindle Unlimitedでも短編を出していたりしている。これがなかなか面白いのでオススメだ。ここにも「はやさ」というものが強く影響しているのか、短編を低価格で提供するという売り方がされている。

 

 www.waka-macha.com

 

インディーズレーベルについて

電子書籍という場所は、発信する側からみたら「作品発表の場が増えた」という大きな価値がある。ぶっちゃけインディーズ作家は例えるなら「劇場がない若手お笑い芸人」的なところがあるので、むかしから「賞レースに勝たないとどうにもならない」という状況にあった。賞レースに勝てる作品っていうのはやはりそれ相応の力はあり(ないやつもあるけれど)、だからこそ商業誌のクオリティは保たれているというのはないでもないけれど、それはそれでよく言われる「村社会」的な風潮を作っているのかもしれない。

ともあれ小説における電子書籍市場というのは、マンガと違って「インディーズ」の活動が目立っているという特徴があると思う。

そこに2017年、翻訳や作家業など文芸シーンの第一線でマルチに活動する西崎憲氏がインディーズレーベル「惑星と口笛ブックス」を立ち上げたというのは大きなニュースだと思う。しかし、ぼく自身も寄稿したり単著を出していることもあって、このことについての言及は非常に難しい。誰かやってくれる人がいたらいいのだけれど……。

 

惑星と口笛ブックスは「商業のラインに乗りにくい作家・作品の取りこぼしをなくす、絶版ゼロのレーベル」みたいなコンセプトがあるそうだ。

その「惑星と口笛ブックス」だけれど、今後続々と新刊が出るらしい。

シングルカットシリーズという企画も始まっていて、「コーヒー1杯の値段で短編を提供する」というなかなか粋なやつもある。実際に西崎憲氏がすでに刊行していて、まもなくSF作家・北野勇作の掌編集も刊行らしい。

それとは別に、発売当初はKindle Unlimited対象作品ではなかったけれど、いまでは対象作品となったもので大前粟生「のけものどもの」がある。これは当ブログでも書評を公開しているので、そちらもぜひ。

www.waka-macha.com

  

光文社の古典新訳文庫シリーズがアツい!

英語で小説を読みたい!翻訳をやってみたい!という人にとって、Kindle Unlimitedはすごく強力なツールだ。

というのも、光文社の「古典新訳文庫シリーズ」がバチバチに対応しているからだ。たぶん、ドストエフスキー以外はほとんどKindle Unlimitedで読めるのではないだろうか。

 

こちらの記事も合わせてどうぞ↓

www.waka-macha.com

 

隠れた名著の発見!?

他のKindle Unlimitedで読める本についても随時更新してここで紹介したいと思う。

というわけで、まずは野糞本をみんなに読んで欲しい。野ぐそに人生を捧げた人の、情熱の野ぐそ道がここにある↓

 

ちなみに過去にぼくが書いた書評はこちら↓

www.waka-macha.com

 

というわけでまだ電子書籍生活を初めてない方は、まずKindle端末買ったり、アプリぶち込んだりしてみようぜ!

Kindle Oasis (Newモデル) 32GB、Wi-Fi、電子書籍リーダー

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おしまい。